3代つづく父の家業、造園業が存続の危機に。

私の父は親子3代、宮城県仙台市で造園業を生業としてきました。

そんな、代々受け継いだ延べ400坪の敷地と建坪にして80坪はある家屋のすべてが、任意売却の対象になってしまいました。

理由は、同じ宮城県内で設計事務所を経営する兄の負債の連帯保証人に父がなっていたからです。

私は長女で、一時独立して宮城県外にアパートを借りていましたが、つい数か月前に婿養子の縁談が決まり、父の実家の宮城に戻り父との同居生活を再開したばかりでした。

これ以上の最悪はないというタイミングで起こしてくれた兄の倒産劇に、私も父も一時は呆然としていましたが、過去に同じような経験をした父の同業者から、「任意売却を決めるなんてもっと後の話だ。紹介してやるから弁護士事務所に行って来い」と、父の背中を押ししてくれました。

その弁護士事務所は、宮城県内に3つの事務所をもち、県内では「事業再生の救世主」と呼ばれるほど有名な人でした。

最終的にはその弁護士さんの発案で、「父の事業(経営母体)と個人資産のすべてを、一度、地元の造園協会と同業者に買い上げてもらう(M&A/一部MBO)形で連帯保証分の負債額を整理し、その後、5カ年計画程度で、立て替えてもらったお金を返す」ということで決着がつきました。

これで任意売却や競売といった事柄とは縁が切れたわけです。

父には住宅ローンなどありませんでしたし、金融機関や銀行以外であっても債権者・債務者などといった関係はありませんでした。

しかし兄には、父を連帯保証人にした負債以外にも住宅ローンの残債務がありました。

不動産の購入から1年と経っていなかったので、そちらのほうは不動産査定の額も大きく、住宅売却ということで整理がつきました。

素人の私たちには難題に思えることでも、専門家に相談してしまえば何とかなるものです。

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